映画やドラマ、小説やマンガなどの様々な作品に登場する
魅力的な、”彼女”を毎回ご紹介するこのコーナー。
男性と違ってロールモデルが少ない女性。
それならば、物語の中からロールモデルを探しちゃいましょう! 憧れのロールモデルや、「この女性のココは見習いたい」ロール”パーツ”モデルが、きっと見つかるはずです。
川田幸代2014年5月16日 掲載
幸代は星間商事株式会社で働く29歳の独身女子。かつては花形の企画部に所属し、大型ショッピングモールの開発プロジェクトを手がけていたが、現在は社史編纂室というゆるすぎる部署に飛ばされ、地味に働いている。
企画部にいた頃には、上司に手腕を買われプロジェクトの責任者にならないかと打診されたこともあったが、幸代が昇進のチャンスを断ったのだ。
――幸代には、どうしてもプライベートを優先させたい理由があった。それは、学生時代から友人と続けているボーイズラブの同人誌づくりのための時間を確保したいから。毎年夏と冬に開催されるコミックマーケット(コミケ)への出展はもはや生き甲斐となっていたのだ。
趣味と仕事を両立させようとする幸代の働き方は、会社での出世とは程遠いけれど、これはこれで羨ましいと思えるのだった。